胸郭出口症候群
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洗濯物を干すときや通勤時のつり革に捕まる動作で肩を挙げ続けることで頚・肩・腕・背中に痛みがでる
ボールをを投げた時やボールを投げ終わった際に頚・肩・腕・背中や手先にかけての痺れが出る
通勤事につり革を掴んだり、洗濯物を干すときに腕を肩より上に上げ続けることで腕などに重だるさが出る
手が冷えやすい
手がむくみやすい
また、胸郭出口症候群を放置化すると4人に1人の割合で自律神経症状として頭痛や胃腸障害・不眠・全身倦怠感・立ちくらみなどの症状が出ることがあります。 -
胸郭出口症候群に対する当院の考え
胸郭出口症候群は腕神経叢(運動神経・感覚神経・自律神経)と言われる頚から腕にかけて出ている神経の束が圧迫されることにより起こります。また、圧迫の起こる部位により3つのタイプに分けられます。一つ目が斜角筋症候群と言われるもので斜角筋という筋で構成される斜角筋隙が狭まって起こります。二つ目に肋鎖症候群と言われるもので肋骨と鎖骨の間の肋鎖間隙が狭まって起こります。3つ目に小胸筋症候群(過外転筋症候群)と言われるもので、小胸筋と烏口鎖骨靭帯という靭帯の小胸筋の下の間隙が狭まって痛みやしびれが出現するものに大別されます。
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胸郭出口症候群を放っておくとどうなるのか
胸郭出口症候群は症状が良くなったり、悪くなったりと寛解と増悪を繰り返すこともあります。そのまま自然に治癒することもありますが、放置したままで悪化すると神経の圧迫により筋肉を動かせなくなり、筋萎縮がおこり物が掴めない程の握力低下がみられることや、①でも述べたように腕神経叢が圧迫されることにより25%の人に自律神経症状が起こり、不眠や立ちくらみ・頭痛・胃腸障害・全身倦怠感といった自律神経症状がみられます。また、日時生活にも支障の出る程の痛み、痺れなどが出てくることで日常生活の質の低下にも繋がります。
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胸郭出口症候群の改善方法
胸郭出口症候群の改善方法として、まず自身が胸郭出口症候群のどの型なのかで変わってきます。男性に多いいかり肩(圧迫型)は肩が正常な位置より上がっている状態で、斜角筋群が強く緊張しすぎることで圧迫が起こります。なので、斜角筋を緩めることや、肩甲骨を下制させる筋(広背筋)の強化なとが望まれます。女性に多いなで肩(牽引型)は小胸筋が緊張したことで圧迫が起こりますので、小胸筋を緩めることや、肩甲骨を挙上させる筋(僧帽筋)などの筋力向上が望まれます。いずれの型も異なった姿勢不良が原因で起こるので姿勢の改善を図ることも必要です。
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胸郭出口症候群の改善に効果的な当院の施術メニューは?
胸郭出口症候群の改善に効果的な当院の施術メニューとして、挙げられるのは猫背改善矯正、上半身骨格矯正、楽トレなどが挙げられます。当院の猫背改善矯正では頚のストレッチや胸のストレッチを行い、圧迫部位のストレスを緩和させていき猫背が原因の姿勢不良にアプローチしていきます。上半身骨格矯正では肩関節の骨格の歪みを取り除くのと同時に肩関節回りに付着する筋肉のストレッチも行っています。肩関節を正常な位置に戻すことにより圧迫が起こっている場所のストレス緩和に繋がります。楽トレではインナーマッスルを鍛えることで姿勢不良を改善していきます。
その施術を受けるとどう楽になるのか
⑤で挙げた施術を受けるとどう楽になるのかというと、最初に胸郭出口症候群が原因で起こっていた症状が緩和されます。神経の圧迫が原因で起こっていた頚肩・腕や背中といった痺れや痛みが徐々に緩和され、血管が圧迫されたことが原因で起こっていたむくみなども緩和されていきます。さらに良くなっていくと、通勤時のつり革を掴まり続けることや物をしっかりつかめるほどの握力、洗濯物を干すのに腕を上げても異常がでなくなり、日常生活における質の向上が見られます。
改善するために必要な施術頻度は?
胸郭出口症候群の症状が強い段階では筋肉の緊張も強いことが原因になっていることが多いので基本的には毎日、来院することを目標にして、筋肉の緊張を緩めることが大切です。症状が緩和され、姿勢の改善も見始められた頃に来院頻度を週に2~3回以上を目標に更なる症状の緩和と姿勢改善を図ることが必要です。筋緊張が完全にとれるのを目標に6ヶ月は来院する必要性があります。