不眠症Q&A
不眠症関連でよくある質問と回答①
Q 不眠症はなぜ起こるのでしょうか?
A 夜更かしによる体内時計のリズムの乱れ、ストレスや心配事、環境の変化などによる心理的な影響、生活習慣病やうつ病などの病気の影響など、不眠の原因は様々です。
また、寝る前の飲酒や眠る前のスマートフォンやゲームの操作も、不眠の原因になり得ることが指摘されています。不眠の原因は1つとは限らず、これらが組み合わさっていることも多いと言われています。
不眠症関連でよくある質問と回答②
Q 不眠が続くとどうなるのでしょうか?
A 不眠が続くと、熟睡できないため疲労感がとれず、朝起きる気力が出ないなど、日常生活に支障が生じやすくなります。
また、ささいなことに過度に反応し、対人関係に過敏になり、すぐに怒りっぽくなることもあると言われています。
さらに、睡眠中には成長ホルモンが分泌されたり、免疫力が増強されて身体組織の修復が行われたり、日中の情報や記憶が整理・定着されるため、不眠になるとこうした機能が不十分になり、身体の不調が表れやすくなると考えられています。
不眠症関連でよくある質問と回答③
Q 不眠症とはどういう物なのでしょうか?
A 不眠とは、精神的なストレスや身体的な苦痛などによって十分に眠れない状態のことを言います。生活リズムの乱れや心配事で寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりする状態は一時的な不眠です。
不眠と一言でいっても、その症状は人それぞれです。不眠症状は、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害の4つに分類されていますが、1つの症状だけでなく複数の症状があらわれる人もいます。「不眠症」は睡眠障害があり寝不足になったことで、日中の生活に支障が生じている状態です。
不眠症関連でよくある質問と回答④
Q 睡眠ってそんなに大事なのでしょうか?
A 睡眠は、私たちが生活していく上で欠かすことができません。睡眠の研究は、近年急速に進んでおり、その役割についてまだ全てが解明されたわけではありませんが、身体の疲労回復だけでなく、脳の健康にとっても非常に重要であることが明らかになっています。
例えば、睡眠中には成長ホルモンが分泌されることや、免疫力が増強されて身体組織の修復が行われること、日中の情報や記憶が整理・定着されることなどが明らかになっています。
不眠症関連でよくある質問と回答⑤
Q 睡眠の仕組みはどういうものなのでしょうか?
A 睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠のニ種類があります。
一つ目のレム睡眠は身体は休んでいるけれども脳は働いているという、目が覚めやすい浅い眠りです。この時、脳内では記憶を固定したり感情を整理しています。夢を見るのはレム睡眠のときです。精神的なストレスが多いとレム睡眠が増えます。
二つ目のノンレム睡眠は脳がゆっくり休んでいて、なかなか目覚めない深い眠りです。からだの成長や組織の修復、免疫力の維持などに関係しています。肉体的なストレスが多いとノンレム睡眠が増えます。
レム睡眠とノンレム睡眠は一晩に数回繰り返されます。これによりからだと脳の両方が休まり、身体的・精神的な健康の維持に役立っていると考えられます。